「外国籍スタッフを積極採用したいけど現地のことがよくわからない」という話をよく聞きます。
なぜ外国籍の方が日本にわざわざくるのか現地の背景がよくわからないので知っておきたいという方にむけて解説します。
この記事を読めば、下記のことがわかるようになります。
- なぜ外国籍スタッフはここまでだけでもモチベーションがなぜ違うのか
- どうして簡単にやめたりせずに我慢して働くことが出来るのか。
外国籍スタッフが出稼ぎに行く理由
まず東南アジアの給与格差が日本と比べると国によっては最大5倍近く違ったりします。
東南アジアでは日本のように一人暮らしではなく日本では今やない3世代で住むのは普通だったりします。
そうすると若い世代が稼いで家にお金を入れます。
コロナ禍前には東南アジア間の航空会社の移動の値段は安く日本国内の移動よりも安かったりしました。
そもそも東南アジア諸国はタイを中心に飛行機で1時間で人口1億人規模の各国を移動できます。
つまり、東京―大阪間の距離で各国間を移動できる感覚でフライト数もたくさんの便数がありました。
そうすると人の交流も盛んになり各国の情報も一杯入ってきて
中心に位置するタイにはヨーロッパ諸国から暖かく人も優しいことからリゾートとして
たくさんの観光客がきていました。
しかしタイの人口は少子化しており労働人口が不足していました。そうすると近隣でタイと給与価格に差がある近隣諸国からタイへ出稼ぎにきていました。
外国籍スタッフが日本へ出稼ぎに行く理由
そこでさらに給与価格差がある日本に行けば稼いで家に多額の仕送りが出来る。
しかも日本はG7にも参加する経済大国であり世界で行きたい街上位ランキングに東京、京都は入っており
安全で人も優しくて世界中のトレンドが集まるカッコいい街で一度は行ってみたい憧れの街でもあります。
日本で数年働いてきたという履歴は自国でキャリアアップを図るのに東南アジアでは最高の経歴になります。
日本で働きたいアジア人と人口が不足している日本、そこでお互いが求める条件がマッチングするので
大学で日本語学科などで勉強してる学生は直接日本企業にアプローチしていましたし求人もたくさんありました。
大学にいけない外国籍スタッフが日本で働くためには
しかし、大学に行っていない学生は大変です。日本に来日している人達は大学に行けない人が多いのです。
そんな学生が日本で働いて多額の仕送りをするためにはどうするか。
まずは日本語を話せる必要があります。
そこで現地の日本語学校に2年間通う必要がありますが学校もビジネスです。
日本で外国籍の方の就職率の高い日本語学校と業務提携し宣伝して生徒を集めて
多額の授業料のローンを組ませます。
ベトナム、カンボジア、ミャンマーのさらに田舎に住んでいる人たちからすれば
家計を将来的に支えるために家族でお金を用意して送り出す大きな賭けです。
本人も家族を支えるために一生懸命に勉強します。
この段階でモチベーションが違うのです。
でも、それだけではすみません。
現地の学校では日本語検定2級以上とらないと提携している日本の日本語学校にもいけません。
漢字、ひらがな、文法、会話では敬語、尊敬語、謙譲語など含めて日本語は難しいので大変です。
東南アジア各国の現地の日本語学校にも行きましたが田舎から出てくる学生は
学校の寮に入るのですが学校によっては2段ベッドがいっぱい並んでいる部屋に
たくさんの学生が生活していて、これはひどいと思うところもありました。
そういうひどい環境にも耐え抜いても、今度は日本にきて改めて日本語学校に入る必要があります。
- どうでしょう。ここまでだけでもモチベーションがなぜ違うのか
- どうして簡単にやめたりせずに我慢して働くことが出来るのか。
理解できたと思います。
まるで明治時代の日本にようなところもあります。でもこれが現実なんです。
より詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
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外国籍スタッフのモチベ―ションと日本での働くまで流れと環境
この記事をを読めば、外国籍スタッフのモチベーションや覚悟がどれだけあるかを理解してもらえるようになります。外国籍スタッフが日本語学校に入った後は?日本に来た学生はどうなるのか?そんな疑問までお答えします!
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まとめ
人口が減少している日本においては現状外国籍の方の採用の方が
会社にとって将来的メリットを感じる理由を教育、退職についての不安についてですが改めて述べます。
国際化する中、早く島国である日本の中でどこよりも早く取り組みましょう。